福祉用具

リクライニング車いす オススメはこれ!

こんにちは!りはこんぶです。

今日はリクライニング車いすについて書いていきます。

こんな感じのですね。

リクライニング車いすって何?

リクライニング車いすとは背もたれが倒せる車いすのこと。

頭の所までサポートがあるのも特徴です。

次のような方が使われます。

  • 普通型の車いすでは姿勢が崩れてしまう、座るのが不安定な方
  • 血圧が下がるなど、座ることの耐久性が低い方
  • 垂直の角度では飲み込めない、食べるのが大変な方

つまり自分で座り直すことができなかったり、生活をするのに介助が必要な方がほとんどです。

リクライニング車いすの種類もたくさんの物が出ていますが、私が良く使っているのは、

10年以上変わらないですね。そんな車いすを今日は紹介していきます。

リクライニング車いすはネッティ一択!!

はい、この車いすです。

ネッティⅢ(NettiⅢ)といって北欧の会社が作っているリクライニング車いすです。

現場で使うリクライニング車いすは、もうこれ一択ですね・・。

ネッティシリーズは種類がいくつかあるのですが、

今回は最もオーソドックスなネッティⅢについてのメリット/デメリットを書いていきます。

ネッティを使うメリット

①圧倒的なクッション性

まず、お尻を乗せるクッションの性能が抜群にいいですね。

付属のクッション自体がウレタンの3層構造で抜群に体圧分散性が高いです。

ちなみに体圧分散性が高いとは体の圧を分散する能力が高いという事

ウレタンなので、介護ベッドなどのマットレスぐらいの硬さのイメージですね。

硬さの違うウレタンの3層構造なので、沈み込みすぎることなく程よい抵抗感もあり

座る姿勢をしっかりサポートしてくれます。

知り合いの福祉用具業者さんに聞くと、このクッションは

ロホクッションと同じぐらいの体圧分散性とのこと

ロホクッションって空気を入れて使う、体圧分散性が一番高い車いすクッションです。

これですね。

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値段も5万円近くするクッション。それが標準装備って、うれしいですよね。

ちなみに初めからついている付属のクッションは取り外しが可能で、

他の車いすクッションへの変更やお手入れが可能となっています。

②背もたれ、頭部にもクッションが標準装備

他のリクライニング車いすだと背もたれの所に背もたれが無く、背中が痛くなる事も多いのですが、ネッティシリーズは背もたれやヘッドレストにもウレタンクッションが標準装備

体の圧がかかる所のクッションが優れているので、座っている方も楽に過ごすことができます。

③床ずれになり難い構造

床ずれ(じょくそう)とは、すごく簡単に言うと、

体の一か所の圧が高まって血行が阻害されて組織が壊れていくことです。

床ずれができやすい所はいくつかあります。

参考文献1)より

ネッティⅢの構造は、お尻への圧がかかりにくい作りになっています。

ネッティのクッションを外した写真ですが、お尻の所の底板が切り抜いてあるんです!

つまりお尻の所に圧が加わりにくくなっています。

切り抜いてありますが、少しメッシュっぽくなっており、座っていても不安定なことは全くないです。

次は足を乗せる所(フットレスト)ですが、

しっかりクッションがついていて、床ずれができやすい所をカバーしてくれています。

しかもメッシュ素材で蒸れにくい!最高ですね。

④ヘッドレストが優秀で、ご飯を食べやすい!

ヘッドレストとは頭を乗せるパーツの事ですが、ここの角度をこまかく調整できます。

少し飲み込みについての話になりますが、人間の体の作りから

頭が少し前に傾くと飲み込みやすいと言われています。

逆に後ろに倒れるとムセやすくなります。

↑これは食べにくい、ムセやすい姿勢です。

↑ヘッドレストを調整していい姿勢になりました。ムセにくい姿勢です。

さらに、

↑この赤丸部分は球状のジョイントなので、上下左右斜め、その方向にも向きを調整できるので、より頭の向きに合わせることが可能です。

ちなみにリクライニングはマックスこれぐらい下がります。座面を傾けるティルトも可能です。

一般的なヘッドレストはここまで調整できないんですよね、背もたれとヘッドレストが一体になっているから

一般的には↑こんなのが多いんです。こういうの、使いにくいですよ。

⑤パーツが調節/取り外し可能で介護しやすい

これもリクライニングタイプでは珍しいのですが、

ひじ掛け(アームレスト)や足乗せ(フットレスト)が取り外しできます!

赤〇のレバーを開けば取り外せますし、高さも変えられます。

タイヤも簡単に取り外しができて、車軸の位置を変えることができます。

車軸を後ろにずらせば、安定性が増しますが、その分小回りしにくくなります。

アームレストやフットレストを外せると、ベッド↔車いす間で乗り移りする時に便利です。

フットレストを外せると、ベッドにより近づけることができて、

アームレストを外せると、立たせずに座ったままスライドして乗り移りできます。

ネッティを使う際のデメリット

①重い!

そのままです笑

安定性、体圧分散性は高いのですが、その分サイズも大きくて、重さも重いです。

よくあるタイプのリクライニング車いすが20~25kgぐらいですが、このネッティは33kgあります。

持ち上げたり、段差を乗り降りするのは大変です!

②値段が高い

安いリクライニング車いすだと、10万円未満のもありますが(おすすめしませんけど)、

ネッティⅢは40万します!

高いですね~!

クッション自体が素晴らしのですが・・ちょっと手が届きにくい。

正直、購入より介護保険などでレンタルした方がいいと思います。

そもそもネット上探しましたが、amazonにもネッティⅢは在庫切れ(2021/4月時点)になっており、

どこも購入できるサイトは見当たりませんでした・・。

扱っている業者が少ない

ネッティ、座り心地は最高級なんですが、

商品自体が高いのもあって、そもそも福祉用具業者が仕入れていないことが多いです。

なので、操作やシーティング方法もあまり知られていないことがあります。

廉価版もある

今日紹介したのはネッティⅢという車いすですが、値段が高く、扱っている業者も少ないので、

一般家庭では購入はやりにくいですね。

普段利用されている福祉用具業者で扱っていれば、ぜひレンタルしてみてください。

介護保険が使えない方、または購入を検討している方

最近は廉価版のネッティem(エム)が出ています!

格はなんと半額の20万円台なっています。

機能の違いはまた今度書きますが、生活するには十分な機能を備えています。

次回、書いていきますね。

今回のまとめはひとまず

リクライニング車いすといえばネッティシリーズ!

ということです。

ありがとうございました!

参考文献1))シーティング技術のすべて:医歯薬出版株式会社

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