車いすの種類ってめちゃくちゃ多いですよね!
福祉用具のカタログ見ても100台ぐらい載ってますから。
私も理学療法士の仕事をしながら、患者やケアマネに
「どの車いすがいいですか?」とよく意見を求められます。
今回はそもそもの車いすの選び方について書いていきます。
それぞれの車いすの説明はサラッとしていきますね。
ちなみにサイズ選びについてはこちらをご参照ください。
- 使用場所を決める
- 自走か介助か
- 座位が安定しているか
- 耐久性はあるか
屋内用か屋外用か
まずはざっくりと
- 屋内用か
- 屋外用か
- 屋内外兼用か
使うシーンを考えて何台必要か決めます!
外出するけど、デイサービスのみという頻度が少ない方、
そういう方は1台でもいいかもですね!
気になる方は屋内外で分けてもいいと思います。
使い分けで介護保険で2台レンタルもできます。
タイヤを拭くかホイールカバーというのもあります。
家で使うときはこれを着けている方もいます。
自走か?介助か?
ご自身で車いすを駆動させることを自走といいます。
自走式車いすはタイヤの所に
ハンドリムと言って、ハンドルが付いています。
よくみる一般的な車いすですね。
自走できる方は
なので、自走できる方は
- 自走式車いす(スポーツタイプ含む)
- 電動車いす
などが選択肢になります。
電動車いすは最近多いですね。
WHILL(ウィル)というスタイリッシュな車いすも出ています。
スピードも出るので、認知機能がかなりしっかりしている方でないと危ないです。
人に押してもらう方は
駆動が介助の方は
- 介助用車いす
- リクライニング車いす
- 電動車いす(介助用)
などが選択肢に上がります。
介助用車いす
介助用車いすの特徴は
- ハンドリムが付いていない
- サイズがコンパクト・軽量
- 介助者のハンドルにもブレーキが付いている
- 小さく折りたためる
こんなのですね。
リクライニング車いす
介助用でも背もたれを倒せるものをリクライニング車いすといいます。
こちらの記事でも説明しています。
リクライニング- 自走式や介助用の車いすに座ってて姿勢が崩れてくる方
- 食事するときに角度をつけて食事する方
- 血圧が低下しやすい方
などが適応になります。
電動車いす(介助用)
電動車いすは介助者が押すときのアシストをしてくれるタイプもあります。
ちょっと分かりにくいですが、後ろのハンドル部分にアシストのボタンが付いています。
- 主に屋外用
- 家の周りに坂道が多い時
- 利用者の体重が重い時
- 車いす自体も重いので注意
坂道で押すのが楽になるのですが
電動になると車いす自体も格段に重くなるので、
家を出るときに階段があるとまず使えません。
環境によって適応が異なるので注意が必要です。
座位が安定しているか
座位とは座っている姿勢のことです。
- 背もたれ無しで座れるなら普通型
- 背もたれ有りで座れるなら普通型
- 背もたれ有りで座れるけど、頭が下がってしまう→モジュラー型orリクライニング式
- 背もたれ有りでも崩れてくるなら→モジュラー型orリクライニング式
だいたいこのパターンですね。リクライニング式かどうかを判断するときに考えます。
モジュラー型車いすとは
モジュラー型とは普通型の車いすの種類の一つですが、
背張りや各パーツを患者のサイズに調整できるタイプのことを言います。
背もたれ以外のパーツを患者の姿勢に合わせることで格段に安定性が上がります。
調整自体はPTなどのアドバイスを元に福祉用具業者に行ってもらう事を推奨します。
耐久性はあるか
耐久性とはどれぐらいの時間座っていられるかということです。
- 長時間座ると姿勢が崩れる
- 長時間座ると血圧が下がる
こういう時はリクライニング式車いすを選択します。
デイサービスなど長時間座ることが多い方は検討が必要ですね。
まとめ
身体機能だけでなく、環境などいろんな条件で
適合する車いすは変わります。
車いす検討の参考になれれば幸いです。
ありがとうございました!