リハビリ

家族を施設に入れたくないなら必ず行う事

こんにちは!りはこんぶです!

病院で働いていると、いろんな患者・家族を見ます。

身の回りの事(ADL)が自立していても、家族が拒めば施設への退院するケース。

どんなに重症でも家族が家に帰したいと、家に帰れるケースもあります。

そうなんです。

自宅に退院できるかは、

本人の能力よりも、家族(キーパーソン)次第。

医者から自宅は無理だと言われても

どうしても家族と自宅で過ごしたい。

という家族に向けて今日は書いていきます。

  • 治療方針、退院先は患者側に決定権がある
  • サービスは使えば家に退院できる
  • 介護に対しての理解、覚悟は必要
  • 施設がダメというわけではない
  • 本人、家族が幸せな方法を話し合う

家族の意思・覚悟が大事

家族が入院している病院の主治医との面談で

「自宅は無理ですよ」

「入れる施設を探しましょう」

と言われても、

「家に帰らせたい!」と意思表示をすることがまず大事です。

でも、意外とこれをなかなか言えない方が多い。

治療方針の決定権は本人・家族(キーパーソン)にあります。

自宅が無理だと病院側が言い切ることはナンセンス。

まずは家に帰したい。そのための方法を考えてほしいと伝えましょう!

病院としては施設への退院は楽なんですよね。

こっちの記事にも書いてますけど

https://reha-con.com/%e3%81%a0%e3%81%be%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%81%e3%80%80%e5%9b%9e%e5%be%a9%e6%9c%9f%e7%97%85%e6%a3%9f-%e3%83%aa%e3%83%8f%e3%83%93%e3%83%aa%e7%97%85%e9%99%a2%e3%81%ae%e9%81%b8%e3%81%b3/

病院にすれば施設退院でもほとんどの場合 在宅復帰の扱いにできますので。

自宅退院だと住宅改修したり、福祉用具を選定したり、介助指導したり・・

外部との連携も多くて、仕事は増えるんですよね。

ですが、気を使う必要はないです!回復期病棟の役割に自宅に帰すという役割がありますからね!

遠慮なく自宅に帰りたいという意思は伝えましょう!

使えるサービスは使う!

どんな重症者でも家には帰れます。

ただ、介護保険・自立支援法などの公的なサービスを使うのが必須です。

介護保険を使って退院までの課題をどうクリアするか。

サービスを使えばほとんどの課題は解消できる

いくつか例を書いていきますね。

あくまで自宅に帰る事を優先的に考えているので、倫理的な思考はぶっ飛ばして書いています。

◆一人で歩けない 

→車いすをレンタルする

◆車いすが通るスペースがない

 →住宅改修する(通るスペースを作る、段差を解消する)。

 →ポータブルトイレを使用する。

◆一人で風呂に入れない、狭くて入れない

 →デイサービスで入る。訪問入浴を利用。

◆口から食べられない

 →胃瘻を作ってそこから注入。(過激ですいません、極端な例です)

◆認知症で徘徊してしまう

 →昼間はデイサービス、夜は眠剤を使う。

 →数日間お泊りできるショートステイを利用する。

◆夫婦2人暮らしでどちらも認知症

 →定期巡回のサービス(一日になんどヘルパーや看護師が訪問する)で安否確認する。

この様なサービスや医療的処置でほとんどカバーできます。

なので、身体的な介助が大変だという理由は退院できない理由にはなりません。

私が知っているケースでは、ベッドで寝たきりでもサービスを使って独居を続けている方もいらっしゃいます。

家族だけでは厳しい

「ヘルパーなど他人を家に上げたくない」

「大事な家族を他人に任せられない」という気持ちも分かります。

ですが、介護素人の家族で一日中介護をするのは現実的ではありませんし、長続きしません。

悲しいですが、疲弊して介護殺人といったニュースも昨今では聞かれます。

家族が重症なら、介護やリハビリのプロを頼るという認識が必要です。

家族に必要な覚悟

きれい事だけでは介護はできません。

確実にやる事は増えるので、覚悟が必要!

身体的負担:オムツを取り替えたりベッドから車いすに移したり

時間的負担:付き添ったり、ケアマネージャーやサービスの業者とミーティング

といった負担は確実に増えるので、

そこが分かったうえで自宅を退院を決める必要があります。

覚悟は必要ですが、なんども言いますけど、

一人で抱え込む必要は全くないですよ!

施設がダメというわけではない

施設を全否定している訳ではありません。

家に帰したい気持ちはあっても、

家族が体調を崩したり。

小さな子供の世話があったり、

どうしても、家では厳しいということはあります。

ですが、家族が体調を崩して入院した時には

数か月単位で施設に入れるミドルステイといったサービスもあります。

なので、先を心配しすぎて施設に入れる必要はありません。

家族が幸せな選択をする

私が言いたかったのは、

自宅でも。施設でも。

本人、家族が望む退院先を選べるという事!

家族だけで介護をするのはもう昔の話。

サービスをフル活用して大好きな家族とおうちで過ごすことはできますよ!

いったん自宅に退院して、やっぱり厳しければ施設を探すという事もできます。

医者のいいなりにならず

家族で話あって、後悔しない選択をしてくださいね!

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